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戦いへ・・・
凍ったデビルイスが出来てから早一週間が経つ。
俺と凛は大分落ち着いてきた。
夢か現実かは未だ分かっていない。
もしかして一生元の世界には戻れないのか?
そう思ったりもしているが、実際にそうなったとしてもそこまで不安は無いな。
俺には心のより所がある。そいつさえ居れば・・・。
現実に戻る方法云々も気に掛かる所だが、最近はもっと大きな不安が俺を襲っている。
凍っているデビルイスから、徐々にではあるが生気が感じられだした。
このままでは、アイツがまた復活してしまうのも時間の問題である。
「くそ・・・・・・ただでさえメンドクサイ状況なのに・・・」
「どうした?Len。」
「・・・凛か。すまないな、何も状況が解決しなくて。」
「ああ、この状況の事か。何も深く考えるな。今は何も支障が無いんだし、良いじゃないか。」
「凛・・・・・・すまん・・・・・・・・・」
「Lenらしくないぞ?」
「そうだな・・・・・・」
「良かった。あ・な・た♪」
そういうと、にっこり笑って食堂に戻っていった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・色々と強烈だこと・・・・・・」
き、今日はもう寝よう・・・これ以上起きていると心臓に悪い・・・
さて、次の日。
起きて直ぐに密林に行き、俺はまたデビルイスの所に行った。
「・・・・・・!生気が更に強くなっている・・・!」
いつもよりも生気が強く感じられる・・・。
「復活が早まっている・・・!?」
急ぎ俺は家に帰った。復活が近いとなれば、戦いに備えなければ!
・・・・・・凛も戦いに巻き込みそうだが・・・・・・・・・・・・
「凛、すまないが暫く家から出るな。」
「どうした?Len。」
「デビルイスがもうすぐ復活する。お前を戦いに巻き込みたくないんだ。」
「とうとう、来たんだな?」
「ああ。」
「ならば、私も戦う。Lenと一緒に。」
「いや、駄目だ!幾らお前がハンターだったとしても、あいつには勝てない。
俺に・・・任せてくれ。頼む。お前が死ぬのは見たくない。死ぬのは・・・俺だけで十分だ。」
「嫌だ。私はLenと一緒に戦いたい。死ぬときもあなたと一緒だ。お願いだ。」
「凛・・・・・・・・・いいんだな?後悔するぞ?」
「私はLenと一緒にいる事が出来ないのが一番嫌だ。」
「・・・・・・・・・分かった。これが最後のクエストかもしれん。一緒に行こう。」
「あなた・・・・・・・・・」
準備は整えた。さあ、行こう。
「凛、心の準備はいいな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何となく・・・俺には分かった。
凛に近づき、凛に口づけをした。
短い。ほんの一瞬の事だった。
「Len・・・・・・・・・」
「これで・・・・・・・・・いいんだよな?」
「・・・ありがとう・・・・・・・・」
「無事に・・・生き残れたら・・・その時にまた・・・な。」
「ああ・・・・・・」
「よし、行こう!!」