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無題

一夜が明けようとしている。
一日中、俺と話していた可愛い嫁さんは俺の隣ですやすやと寝息を立てている。
そんな中、俺は一人で砂漠へと向かう。
敵情視察と言った所だ。
まだ外は暗い。月明かりで周りは見えるが…。

見えた……。
どうやら、もう奴は起きているらしい。
だが、俺には気付いていない。
時々水を飲んだりして、奴の日常を過ごしている様だ…。
それから約30分間、俺は奴を偵察して大体の移動場所を把握した。それから、奴の巣と思われる場所も。
ふむ。敵情視察にしては中々の成果だ。

俺が家に戻った頃には空が明るくなりだしていた。
そして、俺が家に入った所で凛に見つかった。この時間から起きているらしい。
凛にこんな時間からどこに行ったんだ?と聞かれる。
俺は砂漠に行った事を隠そうと思ったが、別に隠す必要もない上に凛はあの竜の存在を知っているので真実を話す判断を下し、真実を話した。
凛「…お前らしいな……。」
凛はそう言ってくれた。ありがたい事だ。
そして、凛が何か飲むか?と聞いてきたので、俺は凛特製のホットドリンクが飲みたいなと伝える。心なしか、凛の頬が赤くなった気がした。
それから、2人でリビングのソファに座り昔話に花が咲いた。夜に話したばかりなんだが。
まぁ、そんな事を言いつつも俺にとっては最高に幸せな瞬間だ。俺の宝物だな。

それから30分が過ぎた。
俺はデビルイス装備に着替えた。そして、ここは村の門。
さぁ、出ようかと一歩を踏み出そうとした瞬間に凛が声を掛けてきた。
俺がどうした?凛。と聞くと。
凛「その前に…デビルイス抜きじゃないと話しにくいな…」
俺はデビルイスの魂が宿る胴装備を置くとまた戻ってきた。
俺「さぁ、用を聞こう。」
凛「Len…これを…指に……」
そう言いながら凛が差し出したのは花で編まれた指輪だった。
俺「……これを俺に?」
凛は小さくうなずく。その頬は真っ赤に染まっていた。
俺「…サンキュ。お前の気持ち、ちゃんと受け取ったよ。必ず、吉報を持ってくるからな。」
そう言い、俺は再び装備したデビルイス装備と共に砂漠へと向かった。

凛が編んだ花の指輪。その花の中にコチョウランが入っていた事を俺は気付いていたが…言えなかった……また会えることを信じて、俺は死闘が繰り広げられるであろうかの砂漠へと歩を進める。

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