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誰もが恐れた力

「貴様・・・・・・・・・覚悟しろよ・・・・・・・・・!!!!」

そう言い放った瞬間に武器をしまい、俊足でヤツの顔面に己の拳で怒りの鉄槌を食らわせた!!
――グゥゥオ!!
そのまま首を持ち、思いっきりデビルイスを背負い投げた!!!
「ウォオオオォォォリャァァァァ!!!!!」
―――な、なんだとぉぉぉ!!!
デビルイスは暫く動かなくなった。
「ハァハァ・・・・・・り、凛!!!」
俺は我に返り、凛に駆け寄った。
「凛!凛!!!凛!!!!」
まだ、息はある!!!!凛装備が役に立ったんだな・・・・・・
ハッ!俺は急いでポーチからいにしえの秘薬を渡して凛に飲ませた。
「・・・・・・凛・・・目を・・・・・・開けてくれ・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・Len・・・・・・・・・・・」
「凛!!!!!!!」
「私は・・・・・・大丈夫・・・・・・大丈夫だから・・・・・・」
「凛・・・よかった・・・・・・」
「Lenのくれた薬のお陰で・・・助かった・・・・・・また・・・あの時みたいだな・・・」
「ああ・・・・・・・・・」
「Lenなら・・・って・・・信じてた・・・・・・かっこよかった・・・・・・・・」
「約束・・・守ってやるよ・・・・・・だから・・・今は寝とけ。」
「うん・・・・・・・・・」
そして、目を閉じた凛を俺は一度手前の空洞に置いて、龍刀【朧火】を取り、また戻った。
――貴様ァァ!!!!王たる我をよくもォォォォ!!!!

「今までは宿敵という事で、許していたが・・・・・・」



「もう・・・・・・・・・貴様だけは許さん!!!!!」

「凛を攻撃するだけならまだしも・・・死に掛けの凛を踏むとはな・・・・・・・・」

もはや、覚醒していた。それも完全に。
「貴様を殺す!!!!」


――「う・・・」
凛は目が覚めた。
「あの後、私は気絶して・・・・・・ハッ、Lenは!!」
そう言って奥の空間に行こうとしたとき。
「私の太刀が・・・ない・・・」
もしかして・・・そう思って、凛はあの2人が戦っている空間に歩を進めた・・・
そこには・・・・・・

「・・・・・・蝶が舞っている・・・・・・?」
「いえ・・・あれは・・・・・・Len・・・?」

凛が見たもの。
それは太刀を2つ構えてデビルイスの攻撃をひらひらと舞ながらかわしつつ確実に威力のある攻撃を弱点にずかずかと攻撃しているLenの姿だった。

「・・・Lenの目が・・・尋常じゃない・・・・・・」

完全な殺意。
その目が凛に向けられる。
思わず凛も怯んでしまった。
「凛!大丈夫か?」
その目が普通になる。
戦闘中である事を忘れているようにLenは凛に駆け寄った。
「あ、ああ。大丈夫だ。心配させてすまない。」
「いや、元は俺が注意してないのがいけないんだ。ゴメンな。俺、凛を守るって言ったのに・・・」
「実際守ってくれたじゃないか。デビルイスを投げ飛ばしてくれたろ?ありがとう。」
「さて、もう大丈夫だな。ほれ、借りていたぞ。」
それは龍刀【朧火】だった。
「説明しとくよ。さっき俺がやってたのは蝶の舞。確実にダメージを与えるいい舞さ。
おっと、俺がやっているのは双太刀。太刀を2本持ってあたかも普通の双剣を振るっているように攻撃する方法。当然、太刀は重いからかなりの腕力が必要だけどさ。使えるようになったらかなりもんだ。
他にも舞はあって・・・」
「Len!!後ろ!!!」
デビルイスがいつの間にか攻撃しだしていた。
強烈な突進攻撃だ。
しかし、Lenは説明を止めない。
「例えば・・・」
突進が当たる瞬間、Lenは振り向き目に見えぬ速さでデビルイスを切り刻んだ。
「・・・・・・!!」
「虎の舞。」
「他にも…」
Lenはいきなり転んでいるデビルイスを無視して壁に走り出した。
壁を蹴って高く舞い上がったLenはデビルイスの頭目掛けて急降下しながら太刀を振り下ろした。
『バキッ!!』
―――グゥゥゥゥオォォォォ!!
あれほど硬かった角がいとも簡単に折れてしまった・・・・・・
「・・・力の舞。」
「凄い・・・・・・・・・」
「しかし・・・何故、Lenはその双太刀を使おうとしなかったんだ?」
「・・・・・・これは自分の信念を貫き、守り通すときのみしか使う事の許されない禁忌。
ただ、愛するものを守るときでさえ使う事は出来ない。」
「強すぎるんだ。あれは。」

そういった所で、またデビルイスが起き上がった。
――グゥゥゥ・・・・・・
「俺の信念は貫き通した。出番も終わりだ。凛。返すよ。」
そう言われて朧火を受け取った凛に
「さぁ、最後の仕上げだ。凛。一気にいくぞ!!!」
「ああ!!!」
互いに武器を構え、完全に臨戦態勢に入ったLen達にデビルイスは。
――これで、終わりにしようぞ!!!!
そう言うと、片方しかない翼を高々と掲げた。
デビルイスが白い光で覆われている。
「チッ、また電気を纏ったか…」
「あの状態ではどう対処するのが一番なんだ?Len」
「・・・・・・多少の感電を覚悟で一撃を確実に当てていくしかない。」
「クッ・・・むずかしいな・・・」
「駄々をこねている暇は無い、行くぞ!!」
「あ、ああ。」

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