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エピローグ

俺と凛は帰ってきた。ジャンボ村に。
皆はデビルイスと戦っていた事を知らない。
教えてないからな。

さて、俺は家に帰ってからずっと唸っていた。
「どうしたんだLen。」
「今までデビルイスとの戦いに夢中でそれどころじゃ無かったんだが・・・結局、元の世界に戻る方法を聞くのを忘れていたんだ。」
「そういえば確かにな。だが、もう良いんじゃないのか?」
「・・・・・・だが、この世界の人々はまだデビルイスの存在を知っていないんだぜ?村長達は知ってるだろうけどさ・・・」
「Lenがこの世界を異常だと思ったのは、デビルイスが存在していたからだろう?そのデビルイスは死んだんだ。もう世界は普通に戻りつつある。それに、その存在の事はこれから広めればいいんだ。」
「・・・確かにな。異常の根源を忘れていた。そう言えば確かにその通りだよな。」
うんうんと納得している俺を見て凛は笑った。
凛さえいれば、俺はどんな世界でも生きていけるな・・・
「そういえば。」
「ん?」
「や・く・そ・く。忘れたとは言わせないぞ?Len。」
「・・・・・・(覚えてたのか・・・凛のやつ・・・)」
「その顔、忘れていた様だな。」
「・・・・・・ああ。」
「でも、思い出させたんだ。いいだろう?」
「・・・・・・(こいつは・・・)」
「・・・分かったよ・・・・・・(あまり乗り気にはなれん・・・)」
俺は凛に近づき、軽く口づけをした。
「これだけ?」
俺は頷く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・(うぅ・・・そんな目で見るなよ・・・)」
「・・・・・・参った!(こいつがカカァ天下ってヤツか!?)」
「・・・・・・・・・また今度してやっから~~~!」
「あ、待て!Len!!」
「グヘッ!!」
「ハンターたる者、裏の裏を読め、と。教えてもらったから早速罠を張って実践してみたぞ?」
「こんな所で実践すんな!!」
「逃げられんぞ?Len。」
「・・・・・・・・・こういうのはマジで苦手なんだが・・・・・・腹をくくったよ・・・・・・」
そして俺は凛と同じ高さに立ち、長い長いキスをした・・・・・・。
「・・・・・・これで・・・いいんだな?」
「あぁ・・・・・・・・・・・」
「全く、恥ずかしい事させやがって!」
「・・・・・・・・・・・・ま、いいか。約束してたしな・・・」
「ありがとう・・・・・・な・・・・・・」
「べ、別にいいって。それよりも、だ。この罠何とかしてくれない?」
「あ・・・・・・」
「俺も手伝うからさ。早いとこクエスト受けたいんだ。」
「ああ。私も行っていいか?」
「もちろん。俺たち、夫婦だもんなっ。」


それから暫く経った。俺と凛はすっかり落ち着き、世界中を回ってデビルイスの存在を教えていた。で、今俺たちが居るのはジャンボ村より遥か東方の国。春になると桃色の花が咲く事で有名らしい。
「綺麗だな、この花は。」
「ああ、そうだなぁ。」
「そういえば、この国は太刀発祥の地だと聞いた事がある。私も、Lenにもここは聖地の様な印象だな。」
「ふぅん。だけどさ、今はこの花を見てくつろいでいるんだ。たまにはゆっくりしようぜ?」
「そうだな・・・」
相変わらず、凛はハンターらしいな・・・
ずっと一緒にいるけど、常にそんな事を考えているみたいだ・・・
「ん?どうした?」
「い~や、なんでも。」
ま、いっか。そんな所にも惹かれてたし。
「・・・これからも、宜しくな。」
「どうしたんだ?Len。まぁいい。こちらこそ、よろしくな。」
「へへっ。」
これから先、凛さえいればどんな事だって乗り切れる。そんな気がするな。

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