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その名は

目が覚めた。やはり夢だったようだな。
だが…あの感じはなんだ?
妙に…リアルだったが……
「…………」
……もう過ぎた事だ。今は忘れよう。それよりも……
「……すぅ……すぅ……。」
………可愛いな…………
っと、すまない。俺の名前はLen。とある村「ジャンボ村」にて活動中のしがないハンターさ。
つい1ヶ月前に俺はとあるクエストで生死を賭けた危険な戦いに赴いていた。
そのクエストってのが「密林に潜む陰の王者を討伐せよ!」
って名前の星八つ超難関クエスト。
そのクエストから無事に帰ってきた俺はハンター稼業の傍らそのクエストで戦った奴の名を広めていた。
そいつの名はデビルイス。雷鳴竜の異名を取る手強い飛竜種だ。って言っても、その雷鳴竜って別名は俺が考えたんだけどさ。
ともかく、そんなこんなでハンター稼業を楽しんでいたんだが、ある時、ココット村の村長さんからの命を受けて古龍オオナズチを討伐しに向かってたんだが。そのクエストの途中で後のパートナーとなる奴に出会ったんだ。そいつはナズチに殺されかけていたんだが、俺が見けて回復アイテム渡したお陰で一名を取り留めた。
その時は古龍討伐中だったからすぐに離れたけど。
おっと、名前名前っと。そいつの名前は凛。
その後色々あって昨日、結婚したんだ。この間の事はまた後で話そう。
で、今日は結婚後初めて一緒に夜を明かしたんだ。それで、今になる訳さ。
凛「………ん…」
………性格はややきついけど。それでもこいつは好きだと言ってくれた。ならば男として守らなきゃな。
俺「お、お目覚めかい?」
凛「ああ、Lenか。おはよう。」
俺「よく寝てたな。」
凛「………」
俺「寝癖。ぼっさぼさだぞ?」
凛「あ゛……」
俺「ハハハっ!」
凛「このっ……!笑ったな!」
俺「わりぃわりぃ。」
凛「今日は朝飯抜きだからなっ!」
俺「いっ!?勘弁してくれ~。」
凛「ふふっ。」
俺「何だよっ」
凛「私達……結婚したのか…」
俺「なんだよ、突然。……でもまぁ。そうだよな。結婚、ね。」
凛「これからも……宜しくな。」
俺「何だよ、しおらしくなっちゃって。凛らしくないぞ?」
凛「わ、私だって、そうなったりもするんだ!」
俺「もしかして、恥ずかしい?」
凛「ち、違う!」
俺「図星だろ☆」
凛「言うな~~!!」
俺「こら、枕で叩くな!ベッドに潜り込むなぁ!」


ま、まぁ、いちゃついている時間も過ぎていき。
俺はいつも通りクエストを受注し、密林に出掛けたのだが。
夢の事が気になり俺はあの場所へ向かっていた。
そう。デビルイスとの死闘を繰り広げたかの地へ。
幾度も狭い通路を潜り抜けようやくその場所についた俺だったが。
そこにあったのは。
空中で。完全に凍りついたデビルイスだった。

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